アスペのキツネ

大人の発達障害(アスペルガー)に悩みながらも思考する。メンヘル的ライフハック、アスペと共存する方法の模索。

通院特化!!手帳ツイートまとめ

ほぼ日手帳を愛用しています。どうせ引きこもりなので、書くことなんてないんですが、自分の状態を手帳に記しておくことで、なんか通院の役に立っちゃってます。

今回は、通院に特化した手帳の使い方を以前ツイートしたもののまとめです。手抜きじゃありません!!!

まずは私の手帳をご紹介

f:id:asdfox:20160426175141j:plain

ほぼ日手帳オリジナル サターンバレーです。夫がMOTHERファンだったのと、私がどせいさんファンだったことからこれにしました。

f:id:asdfox:20160426175653j:plain

裏表紙側のポケットには、両面テープ(映画やライブ、資料館などのチケットを貼るのに使う)、大量のメモ用紙を挟んで入れています。メモの使い方は後ほど。

カレンダー欄の使い方

f:id:asdfox:20160426175912j:plain

カレンダー欄は、その月の「ちょっと変わった状態」の期間に線を引いて、診察時にわかりやすくしています。

たとえば、強い怒り過食躁状態などですね。カレンダーを見るだけで期間がわかるようにすることで、何日ほど異常が続いたか医師に説明しやすくなり、診察の時間を短縮できます。

また、頓服を飲んだ時は頓服スタンプを押しています。私はムーミンの4柄入りスタンプを利用しています。これで頓服4種類まで分類できますね。そこまで薬欲しくないですけど。

一日一ページ欄

f:id:asdfox:20160426180643j:plain

この欄は、カウンセリングの際に利用します。私は週イチペースでカウンセリングを受けているので、カウンセリングのはじめに一週間分見返しながら、その週の出来事をカウンセラーさんに説明します。そこから議題が生まれます。

ほぼ日手帳は右上にToDo欄がありますが、私はそこを「朝」「昼」「夜」に分けて、服用した薬をメモしています。一週間分見返している時、「うわー、今週頓服多いなぁ」なんて感想が出ることもあります。逆に「今週頓服飲んでないですね」なんて言えることも。

他には「嬉しかったこと」「ムカついたこと」「泣いたこと」「笑ったこと」など、出来事に合わせて見出しを作り、感想を書いています。ここが一番カウンセリングに役立つ部分です。できるだけ書くようにしています。

f:id:asdfox:20160426183326j:plain

デコレーションにはデコラッシュを利用しています。修正テープみたいにコロコロするだけで絵柄が出てきて、ページが一気に華やかになります。

鬱の時に生まれる暗黒の部分

鬱の時はどうしても、カラフルにすることができなかったり、一行書くことすら難しかったりします。そんな時は無理をせず、頓服スタンプだけ押して後でカンニングして記入するとか、後日ツイッターからカンニングすることもあります。

憎いとかもう○にたいなんてとんでもない一言が一行だけ書いてある日もありますが、それもまた私の歴史のささやかな1ページだと前向きに捉えています。自分の手帳なんだから、何書いてもいいんですよ。絵でもいいし、呪いの言葉でもいいと思います。

カウンセリングが終わったら

f:id:asdfox:20160426181919j:plain

私は正直なところ、お金払って受けてる大切なカウンセリングの内容を家に帰ったら完全に忘れています。なので、絶対に忘れないように、カウンセリング中に会話の流れをメモしています。その際に使っているのが前述の裏ポケットに挟んだメモです。

一日一ページの部分は、できるだけ汚したくない。でも、カウンセリングを受けながらシール貼ったりしていられない。なのに帰ったら全部忘れてる・・・。悩んだすえにこの方法を取ることにしました。二度手間ですが。メモの内容はすごく字が汚いです。聞きながら書いてるので許して下さい。

f:id:asdfox:20160426182417j:plain

家に帰ったら清書です。メモを見てると、流石に会話の内容は思い出すので、メモを読んで議題別にまとめたりします。

f:id:asdfox:20160426182613j:plain

最後に、カウンセリング中にとったメモを、両面テープでページに貼り付けて終わりです。なぜ貼り付けるのかというと

  • メモ・・・話の流れに沿って書いたもの(実際に起ったこと)
  • 清書・・・帰宅してから、考えつつまとめたもの(起こったことへの意見も含む)

なので、清書は会話の流れに沿ってないんですね。会話の流れも重要かなと思い、メモも残すことにしました。

おわりに

カウンセリングにも診察にも、手帳は大いに役立っています。ほぼ日手帳はそれなりのお値段がしますが、もっとリーズナブルな手帳でも同じことは可能だと思います。誰かの参考になれば嬉しいです。

発達障害当事者会(仮名)の概要について

発達障害の当事者が、気軽に参加できる発達障害当事者会を発足したいと発信したところ、ご意見や参加表明などうれしいお言葉をいただけました・・・!!

皆様、本当にありがとうございます!

asdfox.hatenablog.com

この記事では、「どんな会なのか?」「何を目的としているのか?」を連ツイしたものをまとめます。

私たちの会では、政治的な活動や圧力的な活動を目的としていません。困っていることをみんなで補い合うのが基本の理念です!

会について

会のテーマは「私たちはひとりじゃない!」です!

障害という言葉で、辛い思いをされている方。まわりに理解者がいなくて、さみしい方。発達障害について、真剣に考えたい方。自分と向き合いたい方。挙げればきりがありませんが、たくさんの当事者の方と、とにかく「柔らかく楽しく」やっていきたいです。

インターネット上を中心に、「当事者同士が困りごとについて知る・話し合う・書き残す」ことができる場にしたいと思っています。 会員なら誰でも書ける困りごと対処法公開の場、それを誰もが閲覧できる環境 困りごとを書き込み、それに他の人が答える等、困りごと解決に特化した「当事者だから助けあえる」会です。

困りごとを抱えた人が支えあえる場でありたいと考えています。 ゆるめの、例えばサロンやサークルのような気持ちで参加していただければと思います。困りごとがある人なら誰でもウェルカム!

  • 「こういうことで困ってるんだけど」「私はこうしたよ!」というやり取りが、例えばヤフー知恵袋みたいな感じで残っていて、検索することができる。
  • 苦手な部分をフォローするための、生活の知恵をみんなに伝える。

ツイッターだと流れてしまう情報を、データベースとして蓄積します。

その蓄積された知識を、就活や就労時の困りごとに役立てていただいたり、社会のマナーや暗黙のルールなど、私達当事者が「今ほしい情報」を、みんなで提供しあって作り上げていきます。発達障害者の特性は様々です。だからこそ、一人一人の声が必要になるのではと思います。

会でのイベント

オフ会は視野に入れていません。「家にいてもひとりじゃない」という感覚を大切に、在宅で参加できるイベントは企画していきたいと思っています。

Skypeを利用

Skypeを利用して、話す機会を持つのはどうかな、と考えています。普段家にいて、あまり人と話すことがない方向けの雑談会。ガッツリ討論して、議事録を残す討論会。

ある程度のテーマや枠組みの中で、自由に話し合いができる場を設けて会員同士の交流をしてみたいです。

会の名称について

まだまだ生まれたばかりですので、「当事者が参加する会」という意味合いで安易に「当事者会」と呼んでいますが、みなさんが気軽に参加できる名称にしたいと考えています。

「気軽に」「柔らかく」「楽しく」発達障害と向き合える会にしていきますので、ご意見お待ちしております!

発達障害当事者会を作りませんか?

ツイッター発達障害界隈での議論が活発になってきました。それを受け、多くの方が「何かしたい」「支援ができれば」という思いを抱えているようです。

今回の記事は、すかいゆきさん@sky_y(運営ブログ:サードウェーブ系哲学的ゾンビ)と発案した「発達障害当事者会」についてです。

Twitterで起こった「発達障害を支援したい」という声

発達障害界隈で、様々な方が「インターネット上で発達障害者を支援したい」という声を上げました。サービスの発足、雇用につながるサービスなど、意見は多様。みんな同じ気持ちの中で声を上げている。当事者の「困りごと」の多さを目の当たりにした瞬間でもありました。

各々、様々な意思や意見があり、「もっと発達障害者が生きやすい世の中を」という同じ志を持っていました。私はそれをリアルタイムで見ながら、「私も何かしたい」という思いに駆られ、何かできることはないか…と思案を重ねていたところに、すかいゆきさんとたまたまDMでやり取りしていました。

しかし、当事者だけでは非力です。私はうつ病でほぼ寝たきりですし、運動を起こそうとか、大きなイベントに参加しようという、体力を使うことはなかなかできません。こういった当事者の方も多いのでは?という話が、すかいゆきさんとの会話の中にも出ました。

発達障害者を支援する団体が必要

主に当事者が、自分たちの生きづらさを解消するために活動することはできないか? と、すかいゆきさんとともに思案した結果、「小さな力ではどうにもならない。当事者会があれば、大きな力になるのでは」という結論に至りました。

団体があれば、団体名義でWEBサービスやイベントの主催も可能です。リアルでのイベントは敷居が高いかもしれませんが、Skypeを利用した会議や議論、クローズな場での情報交換もやりやすくなるでしょう。

サイトの運営には、主導者やIT知識に長けた人材が必要になってきます。そういった際、参加している当事者の中で問題の分野に強いメンバーがいれば知恵を貸してもらうことができます。逆にその人が困っていることを、ほかのメンバーが補うこともできるでしょう。

自分たちでできる小さなことから、問題を解決していけないだろうか……。それが、当事者会発足を発案した私たちの強い思いです。

声を上げよう、助け合おう

発達障害者の「困りごと」を共有できる場として、当事者会を発足することは、大きな一歩ではないでしょうか。診断済みの方、グレーゾーンの方など、当事者が手を取り合って生活の質を上げられるような当事者会にしたいと思っています。

私たちは「ひとりじゃない」!家から出られない方も、障害クローズの方も、グレーゾーンの方も、みんなで同じ悩みや思いを共有しませんか?

発達障害について書きたいと思った、心強い2つの理由

ブログタイトルのとおり、私は発達障害アスペルガー)です。言語性優位で、小さい頃から文章を書くことが得意でした。算数ではさんざん怒られましたが、作文で怒られたことはありません。

今回は、このブログを立ち上げるきっかけになった「気付き」についてまとめたいと思います。

鬱状態によるクオリティの悪化

二次障害による鬱状態に、今も悩まされています。前職は物書き系統の仕事をしていました。ただ、職についている間に色々と問題が起こり、職場でも家庭でもなかなか上手くいかない日々が続きました。そこで鬱病を発症したのです。

生産性がどんどん悪化し、成果物のクオリティも下がっていく。そんな中で、「文章を書く」ということへの自信を、次第に失い始めていました。

退職後も、何度か夫に「ネット上でライティングの仕事をしてみては?」とアドバイスされました。それは収入を得たいからではなく、私にとって「書くことは生き甲斐」だということを、夫が知っていたからです。それでも私は、主人のアドバイスを受け入れることができませんでした。納得がいかない、完璧でない文章を成果とするより、完璧を目指したい気持ちのほうが勝っていました。

それでもどんどん鬱は悪くなる一方で、今までどおりの自分になれていないことが悔しくてたまらない……。悩みは増える一方で、もう二度とライターとして再起することはできないだろうという漠然とした思いを抱えたまま、一年が過ぎました。

そんな生活の中、たまたま作ったツイッターアカウントで時折自分の意志や知っている情報を発信するようになり、140字という制限の中で文章を作ることに楽しみを覚え始めました。ツイッターは、私にとって良いリハビリになっていました。

アスペルガーの友人がブログを開設

フォロワーさんが増えていくにつれ、アスペルガーという同じ悩みを持つ友人もできました。その中のひとり、きゅちょさん(@milkyucho)が、障害に関するブログ「物も友達も失くす人生」を開設され、「いつか私も情報を発信したい」というぼんやりした思いが心の中に生まれました。

しかし、まだ私の中には「完璧ではない自分」が燻っていました。自分も情報を発信したいけど、できるだろうか。その不安をツイッターで吐露したところ、思わぬ出来事が起こりました。

すかいゆきさんとの「善」問答

フォロワーのすかいゆきさん(@sky_y)が、私のつぶやきに対して数々の問いかけをしてくれました。すかいゆきさんもブログ「サードウェーブ系哲学的ゾンビ」を運営されており、物書きとしての在り方、思いなど、長い時間を割いて問答してくださいました。

私は「人の手で作られたものには魂が宿る」と考えていて、魂のこもった文章しか自分の成果物として認めないという意志がありました。それに対し、すかいゆきさんはこのように返してくださいました。

自分では全く気づかなかったのですが、私はどうも感性が高いらしく、それをインプットに利用することで上質なアウトプットに繋がりそうだ、ということに気づきました。「感性のインプット、理性のアウトプット」。このキーワードを常に念頭に置くことで、書くことを怖がらず、再起しようと決意することができたのです。

すかいゆきさんのアドバイスを元に、いくつかの目標を掲げました。

日本語が好きです。文章が好きです。だからこそ未練タラタラで、諦めきることができなかった。その気持を引き出してくれたすかいゆきさんには、本当に感謝しています。

こんな一言にも、嬉しい返信をいただきました。

「あ、こりゃやめられねぇな」という適度なプレッシャーと、すかいゆきさんからの温かいお言葉がないまぜになって、自分でもどうしていいかわからない程でしたが、この喜びも含めてブログを開設しよう!と奮起できました。

家族の支え

夫にも、私がブログをはじめる決意をしたと告げました。書くことを怖がっていた私に、何度も機会を与えようとしてくれた夫。障害のことについて書きたいと伝えたら、強く応援してくれました。

これからこのブログでの経験がビジネスになるだとか、ブログそのものがお金になるだとか、働く・お金を得るという概念からまず離れて、書いてみることを勧めてくれました。

家族の支えもあってこその創作活動だなということを、改めて感じた瞬間でした。

私にできることを、少しずつ

このブログでは主に、自分の経験や感じたこと、障害について発信していくつもりです。それが、今の私に出来る「誰かの為になること」ではないかと思っています。

毎日は難しいかもしれないけれど、少しずつ文章と向き合う時間を増やして、自信を取り戻していきたいです。

最後にもう一度。
すかいゆきさん、きゅちょさん、応援すると言ってくれた夫、大切な友人のかずき。本当にありがとうございます。ライターとして再起できるよう、日々研鑽を積んでいきたいと思います。

アスペルガーと診断されて―ご挨拶

はじめまして、しろくろ(@shiroro9696)と申します。

「しろくろ」は飼っているペットの色と、アスペルガー的「白黒はっきりつけたい」という気持ちからつけました。

ブログ名の「キツネ」は、目つきが悪いためにいじめられていた頃つけられたあだ名です。悔しいのでブログの名前に使ってやりました。実際釣り目なので後悔はしていないです。愛読書「星の王子さま」とも引っ掛けています。
どうぞよろしくお願いします。

大人になってから「自閉症スペクトラムアスペルガー症候群)」と診断されました。今まではずっと「思春期精神障害」「うつ病」「適応障害」「不安障害」と診断されてきて、「自分は薬で治る病気なんだ」と、前向きに治療していこうと思っていた直後のことでした。

「アスペ」はネットでよく侮蔑の言葉や奇異な障害として紹介され、私もアスペルガー症候群の存在は知っていました。しかし、正しくアスペルガーを理解していませんでした。
今回は、ネットでの知識しかなかった私が、アスペルガー症候群と診断された経緯について書いていきます。

知能検査を受けるきっかけ

うつ病の治療を続けていくうえで、社会復帰もいつかは・・・と思っていた頃。なんとなく「親との関係やいじめに悩む子どもたちを助けたい」という漠然とした目標を持ち、診察でそれを主治医に伝えました。すると、主治医が「うちの臨床心理士は児童心理系統にも強いから話してみる?」と言って、カウンセリングの機会をいただくことができました。

初めてカウンセリングを受けた時、臨床心理士さんから「私のことをもっと知るために、次回心理検査をしたい」というお話をされ、心理学に強い興味を抱いていた私は、二つ返事でOKしました。

この時受けた心理検査は、ロールシャッハ・テストとバウム・テスト。この結果が出た時から既に「発達障害の疑いあり」とされていました。

その後、私生活でいろいろあってどんどん生活が荒れていき、ほぼ寝たきりの状態になりました。カウンセリングを受けつつ、なんとか状況を打開しようと色々方法を考えるうち、「自分を知りたい」と思うようになりました。本当に発達障害なのか?……その気持を汲んでいただき、知能検査を受けることになったのです。

ちなみに、検査中もこだわりを炸裂させまくり、疑いは確信に変わりました。もともと私は以下のような特徴を持っていたのです。

  • こだわり、執着心が強い
    • モノ、行動ルーチン
    • 服の肌触り
  • ルールに厳しい
  • 人の言葉を鵜呑みにする、お世辞がわからない

これらのことはカウンセリングでも散見されていたので、診断する材料となったようです。

検査結果、所見

丁度クリスマスの日でした。私にとって、最高でも最悪でもあるプレゼント、検査結果が返ってきたのは……。

結果は、言語性IQ:107・動作性IQ:74(境界域)で、標準サンプルにおける差の頻度は0.7%でした。IQの差が33もあということで、相当生きづらかっただろうと臨床心理士さんが呟いたのをはっきりと覚えています。

所見には私のアスペルガー的な特性、動作性IQに関わる行動に難があることなどが書かれており、帰宅してから主人と読みふけりました。

これからどうしよう。社会復帰できるんだろうか。寝たきりの上に発達障害だなんて。その時の私には、「完治することがない障害」という事実だけが重くのしかかり、発達障害を大きなマイナスとして捉えていました。

うつ病は治る!と思って、日々出来る限りの努力を重ねてきたつもりでした。しかし、アスペルガーは治りません。頭をハンマーで殴られたような衝撃が、何週間も続きました。

アスペルガー共存する

2016年1月、なんとなく寂しくてツイッターアカウントを作りました。それが現在のアカウントです。

はじめは単なる病みアカウントとして運用していたのですが、発達障害について発言をしたり、同じアスペルガーADHDの方と出会うたびに、「もっとアカウントの可能性を広げたい」と感じるようになりました。

現在は、悩むよりもツイッターでインプット・アウトプットすることで自分を高めていきたいと感じ、多くの人と関わりを持たせていただいています。

障害と共存して、自分なりの「落としどころ」を見つけたいというのが今の目標です。これからもよろしくお願いします。

アイキャッチ足成