アスペのキツネ

大人の発達障害(アスペルガー)に悩みながらも思考する。メンヘル的ライフハック、アスペと共存する方法の模索。

アスペルガーと診断されて―ご挨拶

はじめまして、しろくろ(@shiroro9696)と申します。

「しろくろ」は飼っているペットの色と、アスペルガー的「白黒はっきりつけたい」という気持ちからつけました。

ブログ名の「キツネ」は、目つきが悪いためにいじめられていた頃つけられたあだ名です。悔しいのでブログの名前に使ってやりました。実際釣り目なので後悔はしていないです。愛読書「星の王子さま」とも引っ掛けています。
どうぞよろしくお願いします。

大人になってから「自閉症スペクトラムアスペルガー症候群)」と診断されました。今まではずっと「思春期精神障害」「うつ病」「適応障害」「不安障害」と診断されてきて、「自分は薬で治る病気なんだ」と、前向きに治療していこうと思っていた直後のことでした。

「アスペ」はネットでよく侮蔑の言葉や奇異な障害として紹介され、私もアスペルガー症候群の存在は知っていました。しかし、正しくアスペルガーを理解していませんでした。
今回は、ネットでの知識しかなかった私が、アスペルガー症候群と診断された経緯について書いていきます。

知能検査を受けるきっかけ

うつ病の治療を続けていくうえで、社会復帰もいつかは・・・と思っていた頃。なんとなく「親との関係やいじめに悩む子どもたちを助けたい」という漠然とした目標を持ち、診察でそれを主治医に伝えました。すると、主治医が「うちの臨床心理士は児童心理系統にも強いから話してみる?」と言って、カウンセリングの機会をいただくことができました。

初めてカウンセリングを受けた時、臨床心理士さんから「私のことをもっと知るために、次回心理検査をしたい」というお話をされ、心理学に強い興味を抱いていた私は、二つ返事でOKしました。

この時受けた心理検査は、ロールシャッハ・テストとバウム・テスト。この結果が出た時から既に「発達障害の疑いあり」とされていました。

その後、私生活でいろいろあってどんどん生活が荒れていき、ほぼ寝たきりの状態になりました。カウンセリングを受けつつ、なんとか状況を打開しようと色々方法を考えるうち、「自分を知りたい」と思うようになりました。本当に発達障害なのか?……その気持を汲んでいただき、知能検査を受けることになったのです。

ちなみに、検査中もこだわりを炸裂させまくり、疑いは確信に変わりました。もともと私は以下のような特徴を持っていたのです。

  • こだわり、執着心が強い
    • モノ、行動ルーチン
    • 服の肌触り
  • ルールに厳しい
  • 人の言葉を鵜呑みにする、お世辞がわからない

これらのことはカウンセリングでも散見されていたので、診断する材料となったようです。

検査結果、所見

丁度クリスマスの日でした。私にとって、最高でも最悪でもあるプレゼント、検査結果が返ってきたのは……。

結果は、言語性IQ:107・動作性IQ:74(境界域)で、標準サンプルにおける差の頻度は0.7%でした。IQの差が33もあということで、相当生きづらかっただろうと臨床心理士さんが呟いたのをはっきりと覚えています。

所見には私のアスペルガー的な特性、動作性IQに関わる行動に難があることなどが書かれており、帰宅してから主人と読みふけりました。

これからどうしよう。社会復帰できるんだろうか。寝たきりの上に発達障害だなんて。その時の私には、「完治することがない障害」という事実だけが重くのしかかり、発達障害を大きなマイナスとして捉えていました。

うつ病は治る!と思って、日々出来る限りの努力を重ねてきたつもりでした。しかし、アスペルガーは治りません。頭をハンマーで殴られたような衝撃が、何週間も続きました。

アスペルガー共存する

2016年1月、なんとなく寂しくてツイッターアカウントを作りました。それが現在のアカウントです。

はじめは単なる病みアカウントとして運用していたのですが、発達障害について発言をしたり、同じアスペルガーADHDの方と出会うたびに、「もっとアカウントの可能性を広げたい」と感じるようになりました。

現在は、悩むよりもツイッターでインプット・アウトプットすることで自分を高めていきたいと感じ、多くの人と関わりを持たせていただいています。

障害と共存して、自分なりの「落としどころ」を見つけたいというのが今の目標です。これからもよろしくお願いします。

アイキャッチ足成